守山保護区(守山市・野洲市)moriyama
1.地区紹介
当保護区は、守山市と野洲市の2市で構成され、両市の人口135,000人を対象に34名の保護司となっております。
「守山」とは、比叡山を守る寺であった東門院に由来するという説があり、縄文時代早期の湖底遺跡で赤野井湾遺跡、また弥生時代の下之郷遺跡、伊勢遺跡などの集落遺跡が見つかっています。市南部を中山道が走り、今も昔ながらの家並みが残る市です。
野洲市は、山地部と琵琶湖に向かって緩やかに広がる平野部に分けられ、多数の弥生時代の銅鐸が出土し「銅鐸のまち」として知られるなど、豊富な歴史・文化が生まれた街です。
現在は、県立自然公園の希望が丘文化公園や、オートキャンプ場などのレジャー施設が整備されています。
2.事業概要
事業の推進は、平成25年12月に開設したサポートセンタ―を拠点に行っています。保護司の処遇活動の相談をはじめ地域の関係機関・団体、学校との連携、非行や犯罪防止に関する地域住民からの相談、地域への更生保護活動に関する情報発信などで、平日の午前9時から午後4時まで企画調整保護司が駐在して対応しています。サポートセンタ―は、対象者との面接や保護司自らの調査や資料整理の場所として、また、各部会の打合せ、会議等の場所としても活用しています。
企画調整保護司7名で構成する理事会は、月1回開催し総会議案等の重要事項の協議を行っています。
また、他の保護区と同様に、総務、調査研修、地域活動、協力組織の4つの専門部会を設けて活動をしています。特に研修会では、テーマに沿った年4回の定例研修会の他、自主研修として施設研修や人権学習、処遇研修、他市の保護司会との情報交換などを行い、宿泊研修では、保護司間の相互理解と親睦を深める機会として実施しています。しかし、令和2年度はコロナ禍の影響で実施できなかったことが悔やまれます。
7月の「社会を明るくする運動」では、両市長に総理大臣メッセージを伝達した後、市役所職員、更生保護女性会員とともに量販店前で街頭啓発をしています。また、市内の小中学校を訪問し、情報交換等連携を図っており、更生保護女性会主催の「一般公開研修」やミニ集会などに参加するとともに、ポスターによる啓発活動を実施しています。
平成15年2月より「保護司だより」を発行し、関係者や関係機関、公共施設に配布してきました。平成20年より3月と9月の年2回の発行となり、保護観察所長をはじめ、市長、教育長、学校長など行政機関のみなさまや保護司の方々に寄稿いただき、市民への活動の理解をより深めるために全戸回覧していただいています。 令和2年7月「守山・野洲更生保護協力雇用主会」を設立し、同年11月には、雇用主会と保護司の合同研修会を開催することができました。今後は、雇用主会の充実と再犯防止に尽力し、安全で安心な地域づくりに貢献することを目標にしています。